保健所で殺処分される犬や猫は全国で年間約30万匹。3月まで岐阜大で獣医学を学び、殺処分される姿を見てきた奥田さんは昨年2月、譲渡サイトを開設。引き取り手のない子犬や子猫などの写真や年齢を入力。「飼いたい」という人を募り、これまで約40匹の譲渡を成立させた。
しかし奥田さんはそもそも「譲渡」という選択肢を知らない人が多いため悲劇が繰り返されると考え、ポスターを1000枚作成。「犬猫譲渡仲介あります」と知らせるとともに、東海3県の各地に張り出すボランティアを募り、運動の輪を広げる考え。趣旨に賛同する動物病院や商店、公共施設を見つけて張る。
サイトを介して14歳の雄のゴールデンレトリバーを譲り受けた愛知県大府市の江上俐弘(としひろ)さん(62)は、必死で生きようとする姿に「こちらが元気づけられる」と言う。白内障で後ろ脚を引きずり、「最後をみとるつもり」だった犬は元気に散歩に行けるようになった。
奥田さんは「1匹でも救える命のために協力してほしい」とポスター張りのボランティアを募る。サイトは「ふぁみりあ」「犬猫」のキーワードで検索。
サイト→東海地区犬猫譲渡サイト「ふぁみりあ」